後ろから、して!

お風呂に入っていて、

いつものようにわたしの身体を洗っていた彼が

突然云いました。

 

「さて、いま、何本かな?」

 

指の話です。

彼はわたしのアナルに指を入れて

いつもボディソープで洗ってくれるのです。

 

1本ならこんな質問しないし、

5本も入っていたら、いくらなんでも分かるでしょう。

多分3本…。

でもわたしは

「2本かな」と可愛く答えます。

彼、うれしそうに「へへへ。残念でした、3本です」

「ええっ、2本かと思った!」

わたし、彼思いでしょ。

 

なんてことはないセックスの間の戯言ですが、

こんなわたしが、好きっ。

 

「よし、じゃあ、どっちに入れよう」

と彼が聞くので

「う、し、ろ」と云いました。

 

と、あれれ。ヘンですね。

彼は後ろからあそこにするんです。

それってただの後背位でしょ。

彼も気がついたらしく、

「なあんだ、そういうことなんだ」

すぐさま抜いて入れ直し。

こんどはきちんとアナルに来ました。

 

(そこなんです。わたししたかったの)

とは云いませんでしたが、気持ち良かった。

 

終わってから彼が云いました

「まさか、あっちの後ろだとは気がつかなかった」

 

「うん。なんか、あのときは、ちゃんと開いていたから、

いいかなって思ったの。」

 

 

いまさら、どうして後ろを選んだのかと

ずいぶんたってから聞かれたって、わたし、わかりません。

だってあんなんは気分だと思うんです。