唐突に「阿部定」の話。
「白い贈り物」のことを心配しておりましたが、
あれっきり姿を見せません。
いったい何だったんでしょうか。
だから、彼に安心するよう言いました。
安心したからというわけではありませんが、
呪縛されて、後ろから突かれる。
後背位の変形ですが、
わたしが最近はまっている体位です。
今日は二度、挑戦しました。
一度目は
「絶対にシーツを汚すまい」との強い信念で、
わーわー叫んだくせに、潮吹き無し。
二度目はというと、ぐるぐる巻きにされて、
赤いローターで攻め立てられましたが、
途中で電池切れ…。
昂揚も途切れます。
多分、そのせいでしょうね。
感じていたのですが、潮吹き我慢でした。
彼は、「なんだ。つまらない」と口では言っておりましたが、
終わってからは妙に親切で
室ではわたしの体をきれいに洗ってくれて、
足の指は一本ずつ嘗めてくれました。
男の心理はよくわかりません。
そうそう、師匠に質問がありました。
昭和十一年に、
愛する男のおちんちんをちょん切って、
それを大事に持ったまま逃げた阿部定は、
本籍が名古屋の千種だと聞いたのですが、本当ですか。
今度会ったら、必ず聞こうと思います。
わたしがある種尊敬する女性が身近な存在に思えてきたんです。