愛は、要るんか?
テレビのCМにこんなフレーズがあります。
料亭の女将さんが、板前に向かって、
「そこに、愛は、あるんか」と叫ぶんです。
かつての「サラ金」。
いまでは「消費者金融」と云うんでしょうか。
そんな企業のコマーシャルです。
お金の貸し借りに愛が必要ならば、
男と女の間には当然愛は必要だと、
わたしは思っておりました。
でも、本当にそうでしょうか。
大体「愛する」という思想が日本にやってきたのは
明治も真ん中あたりだったはず。
わたし、阿部定のことを考えて、
男と女のセックスに愛はどんな役割を持っているのか、
よくわからなくなりました。
愛のないセックスは不毛だ。
…などと考えてはおりましたが、
CМのように、女将さんから
「そこに、愛は、あるんか」と詰問されたら、
お手上げです。
好き、という感情と「愛する」と云う感情の違い。
異性を愛するのと家族を愛するのと、
友達を愛するのと、
趣味の領域での愛する。
よくわからなくなりました。
師匠、いつか、教えてくださいね。
でもわたしは彼のことが大好きで、
気持ちいい時には「愛してる」と口走ったりしております。