わたしの「匂ひ」とあのひとの「匂ひ」

わたし、いつも気になっていたのですが、

彼がわたしのお尻に指を入れると、

なんだか粗相しそうで、それが気になって気になって、

気持ちが散漫になるんです。

 

そんなことを師匠に相談したことがありました。

先日、「忘れていたけど、あなたからのお尻の相談ね…」と

突然お返事がありました。

 

「あなたが気にしているほど、彼はあなたの匂ひが気になっていないはずよ」

と師匠は云うのです。

ずっと前に初めて師匠が恋人のあそこを嘗めたとき、

恋人が驚いたそうなんです。

おいおい。シャワーの前だよって。

でも、その恋人も、そのまま師匠のあそこを

何の躊躇もなくなめ始めたそうなのです。

 

「つまりね楓子ちゃん」と師匠は云いました。

「受け手の側が気にしているほど相手は気にならないの。

というか、好きな人は匂いが一緒になってるのと違うかな。

混然一体と云う言葉があるように、二人の身体がこれだけなんどもなんども

重なって、出たり入ったりしていたら、どの匂いが自分の匂いで、

どの匂いが相手の匂いだなんて区別できないし、

そもそもそんな二人の匂いは、きっと一緒なのよ。」

そっかあ。

一緒の匂いに「臭い」とか「汚い」という判断はないのよね。

 

 

彼はわたしのお尻に指を入れてその指を嘗めて唾をつけてわたしの

あそこに入れたりするけど、それって、わたしのお尻の中をいじくりまわした

指を嘗めているということになるわけだし…。

 

それを聞いて安心しました。

わたし、もっと彼にお尻を攻めてもらおうと思います。

最近、前なのか後ろなのか、感じているとわからなくなることが多いのです。

 

「良かったじゃないの楓子ちゃん。快楽の倍返しよ」

 

よしっ。

今日は、倍返ししよっと。