あら、やだ。壊しちゃった!
「大変。壊れちゃった」
どうしていいのかわからなかったので、
師匠に電話しました。
「ばかね。形あるものいつかは壊れるわ。
自然の摂理よ」
さすが師匠。云うことが深い。
生あるものが死ぬのは自然の摂理だと思っていたけど、
人工的なものだって、いつかは壊れて灰燼と化す。
ほんと、そうだわ。
「お友達のママさんがね、旦那が戻るまでが待ちきれなくて、
ひとりで電マでしていたら、壊れちゃったらしいの」
あらわたしとおんなじだ。
帰宅した旦那がね、こういったんだって。
「おまえな、やりすぎたよ」
でもすごい。
やりすぎでもなんでも、電マを壊すまで使い切るなんて、
電マにしても電マ冥利に尽きますね。
「だからさ、楓子ちゃんも、とうとう、そこまで到達したかって
ことよ。この次は2台目のクラッシュ、続いて3台目って
頑張らねば」
そうですね。
一台くらいで驚いていてはだめだ。
だって師匠は既に3台目にとりかかっていると云うんだから、
わたしも負けないように、精一杯使うことにしよ。