このホクロ、なんだかやらしいです。
気になっておりました。
わたしのあそこにホクロがあるんです。
彼がとうとう気づきました。
当たり前です。
あれだけふたりで、嘗めあっていたら、
わからないのが不思議です。
「おやおや。こんなところにホクロがあるぞ」
彼って冗談のように云うんです。
それって、嫌味なのかしら。
「いやん。恥ずかしいわ」とわたしは一応、ぶりっこです。
師匠から、電話がありました。
「ほら、あなたがこないだ、心配していたことよ」
わたし、すぐに気がつかなくて「なんでしたか」
「ほ、く、ろ…」
あ、あのことだ。
わたし、師匠に相談したんだっけ。
「わたしの彼って、大学で教えているって、
知ってるよね」と師匠。
はい。聞いております。
「彼に聞いたら、それは素敵なラッキーアイテムなんだってさ」
えっ、どういうことですか。
「大陰唇のホクロはね、男を喜ばせる道具の持ち主だという証拠よ」
わ、うれしい。
師匠、ありがとう。
でも、彼にいうのはやめておきます。
秘密は多いほど甘さが増すんだもの。