オルガスムスのこと

最近、師匠はこんな本を読んだと云います。

『オルガスムスのウソ』

 

文庫本で、著者を女性だと思っていたらしんです。


「だってね、筋の展開が男目線の「セックスの常識」を

たたきつぶしにかかっているのよ。

でも、訳者のあとがきを読んだら、

著者はドイツ人ジャーナリストの男性だったの」

 

師匠によれば、

この本で四つの誤った常識を批判するのだそうです。


①女性のオルガスムスはヴァギナオルガスムスである。
 →これは実証データで論破されている。
②Gスポットは実在し、女性も射精する。
 →声高に主張する人がいるので、疑っている人が多いのに
 いまだに流通している。
③オルガスムスの有無で受胎するという「吸い込み説」。
 →あまりに面白いから受け入れてしまう。
④不感症は精神的な問題だ。
 →何の裏付けもないが常識として流通している。

 

 

師匠が面白おかしく話してくれた蘊蓄を列挙するとこうなります。

男性の場合、オルガスムスを感じたあと、〇・八秒間隔で
精液を時速十七キロで飛ばす。
女性はそのとき、筋肉を収縮させるのですが、
間隔はゼロ・八秒で、三回から5回収縮する。

長い場合でも七回から十五回くらい続くという。

 

マリリン・モンローは自殺する直前、

精神科医ラルフ・グリーンソンに語ったテープが残っている。
「先生。先生のところに初めて来たときお話したことは本当なの。
わたし、オーガスムスを感じたことがないんです」


驚くにはあたりません。
オーガスムスを感じないなら、感じたふりをすれば良いことです。
どう感じたならば男は喜ぶのか。それさえつかめば、なまじオーガスムスを
感じないほうが好きなように演じられる。

日本では「潮吹き」と呼ばれるものは、いわゆる女性の「射精」とみなされ、

女性がオルガスムスに達した際に出す液体のことをさすのですが、

ただの尿漏れで興奮時に膀胱の筋肉をコントロールできなくなる。

そのために起きるものらしいです。

多くの哺乳類のメスは交尾の際に放尿し、それによって牡を性的に興奮させる。


…などと聞かされたものですから、

わたしも興味津々。

早速師匠からこの本を借り受けました。