どうやれば何時間もできるんですか?

「そうね。わたしたちはラブホに入ると、

きっちりとフリータイムを満喫するわね」

と、師匠であるSМ一号はいつも言います。

 

フリータイムと云ったら、

八時間くらいを考えればいいんですよね。

 

ええっ。

その間に食事したり、お風呂に入ったり、

仮眠とったり、AVを観たりするんならわかりますが、

師匠たちはほとんどそんなことはしないんです。

 

飲まず食わず、トイレにもいかずに

「だいたいしてるわ」

 

おしっこはどうするんですか。

「そんなものはお互いが飲んでしまえばいいのよ」

 

えっ。そんなにたくさん、ですか。

わたしたちには、無理です。

真似はできません。

 

わたしたちの場合、

ベッドの中で抱き合って、

半時間くらいで、彼が行きますね。

わたしはまだまだ中途半端。

行っていませんから、だから彼には少し我慢してもらいます。

 

師匠が笑いながら言いました。

「仕方ないわよ。わたしたちの年になると

子供ができるという心配がなくなるでしょ。

それに彼も、もう精子がないんだから、

出ないし、出たとしても透明な空砲なのよ」

 

わたしたちはまだ

「子供ができる」という心配がありますね。

それから、彼は、ぎっくり腰をしているせいか、無理をすると腰に来ます。

 

長い時間の腰振りは無理。

わたしはまだまだうまくありません。

 

「だったら、ほかのことをしてればいいのよ」と師匠。

 

他のことというから自分たちで考えて、

タブレットで動画を観ることにしました。

 

彼が見つけた素敵な動画がありました。

むかし「ダッチワイフ」と呼んでいた

セクシードールです。

 

たかが人形だと思っていたら、

60万円くらいするんですって。

外国の人形は指も足も思うさま動くようで、

Hしている動画を見ていても、それが人間なのか人形なのか

すぐには見分けつきません。

 

どんなものなのか実際にみてみたいわ、と話していたら、

数日後、彼からメールがありました。

 

「日本の企業に製品を展示しているギャラリーがあるらしいから、

今度見に行こう」

 

わあっ、楽しみ❢