彼の匂いが気になりませんか…

こんにちは。

SМⅡです。

 

 

このあいだ、

浴室でお互いのおしっこを掛け合ったときのことです。

彼が、こんなことをいいました。

「お前の匂いが気にならない。まるでお前は無臭のようだ」

 

云われて初めて考えました。

そういえば、わたしはホテルに入るなり、彼の下着をズボンごと下げて、

そのままフェラをするのですが、

これはわたしにとって常識でした。

彼もまた、わたしの下着を一気にはがして、

嘗めてくれます。

 

恋人同士なら、当たり前。

そう思っておりましたが、

指摘されて初めて相方の匂いについて考えました。

 

精液でも同じです。

彼のものを口に入れても、飲み込んでも気になりません。

彼だってわたしのあふれる性液をベロベロと嘗めあげ、吸ってくれます。

 

師匠が笑いながら教えてくれました。

「それはね、二人が前世で同じだったからよ」

 

800年前、ヨーロッパでは『魔女狩り』の嵐が吹きすさんでおりました。

ある侯爵が魔女審問で魔女だとされ、美貌の妹も『魔女の妹なら魔女だ』と

いうことで、

お城の井戸に生きたまま放り込まれたのです。

彼女の許婚者が止めに入りましたが、一緒に放り込まれました。

そのままふたりは井戸に放り込まれた大きな石に埋もれて、圧死です。

 

「きっとあなたたちは、そんな二人なのよ。

800年間会えないすれ違いだったのが、

やっといま、こうして二人が愛し合えるようになったのでしょう」

 

わたしも、うれしくなってすぐに彼にメールしました。

 

2日後、師匠から電話がありました。

「あの魔女狩りのはなしね。実はわたしたちの前世だろうと

話し合っていたことなの。あなたたちのことではないのよ、ごめんね」

 

いいんです。

誰の前世だろうと、わたしはこの話が自分たちのことだと

信じてしまったのですから。

 

忘れるところでした。

おしっこの話は、

今度話します。

 

 

ごきげんよう