愛の口移し
むかし、キスすることを口移しと云ったらしいですね。
そんな話をしているときに、師匠がこんなことを云いました。
「楓ちゃんは(師匠はわたしのことを楓子さんと呼んだり楓ちゃんと呼びます。使い分けの基準はわかりません。多分気分なのでしょう)
きっと知らないと思うけど、伊丹十三という映画監督がいてね、
『タンポポ』という作品を撮ったの。つぶれかけたラーメン屋を再建する、
というような内容だったんだけど、そのなかでね、男と女が卵の黄身を
口移しで、何度も行ったり来たりさせるシーンがあって、わたしとっても
感動したのよ」
そんなことを思い出したので、インターバルに食べようと買っておいた
わらび餅で試してみました。
まずわたしが口に入れて、半分くらいに噛みます。
十円硬貨くらいの大きさがあったので、意外と大きいです。
わたしは彼の大きなおちんちんを毎回くわえているので
気にならないのですが、
それを彼の口に口移し…江戸時代のキスの呼び名ですが、ぴったりです。
それを彼がまた半分くらいに噛み切ってわたしの口に返す…。
そのうちに、お互いが噛み切らなくなり、
一つのわらび餅が行ったり来たり。
だんだんと黄な粉がなくなり、表面も唾液でべたべた。
この食感、たまらないです。
皆さんもぜひ一度試してください。
大好きな相手との試みは最高です。
これで味をしめて、
その日、蜜柑も試してみました。
でもあいにくと蜜柑には皮があるから、
これはなかなか行ったり来たりが面倒で、
あのわらび餅のようなぬるぬる感もないから、ちょっとガッカリです。
せっかくの口移しなので、
ふたりでいろいろ試して、一番のお気に入りを見つけようと思っています。